扱う素材ごとに考えるデコパージュの方法
ペーパーナプキンなどをあらゆる場所に貼りつけて楽しむのがデコパージュですが、デコパージには正解がありません。
「この溶剤を使って仕上げる」という決まりがないのです。
だから、作り手の「どんな感じで仕上げたいか」あるいは「どんな手順で仕上げたいか」という希望によって、使う薬剤や溶剤の使用法も変わってきます。
昔から知られているケマージュ。
だいたいのデコパージュでは、貼りつけるのも上がけにもこのケマージュを使っていました。
ヂャンティさんのこれに変わる溶剤がトランスファコートです。
なんとトランスファコートは、ケマージュと同じに使えるほか、転写フィルムを作ったり、クラックルの下地につかったりします。
詳しくはそれぞれのカテゴリページでご覧頂ければと思います。
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まぁ、ケマージュの代わりにトランスファコートを一つお持ち頂ければだいたいのことはできます。
しかしペーパーナプキンを貼るのに、例えば水分を吸わない素材に貼る場合はどうしますか?
ケマージュやトランスファコートでも良いのですが、水を吸わない面はつるんとあとで剥がれてしまいます。
そこでヂャンティさんのデコパージュでは、デコグルーで一度貼り付けから、上がけで仕上げます。
デコグルーは面を荒らす効果があるので、より食いつきが良くなります。
もし、素材がプラスチックやガラスなら。
ガラスプライマーを使います。面がデコグルーよりもう少し荒れますので、食い付きが更によくなります。
てっとり早く紙やすりでヤスって面を荒らしてからデコグルーで貼り付けてもいいですね。
因みに耐水性と木工用のヤスリ、両方あります。
仕上げの話しになりますが、溶剤をヤスリがけてピアノのように仕上げるにはこの白い方の耐水ペーパーを使って磨き上げていきます。
「サイドテーブルをリフォームしてみよう」
さて、そして貼り付けたペーパーナプキン
そのままならマットな仕上がりですが、だいたいは上からコーティングをします。
それもまたケマージュで終わっていたのが従来のデコパージュ。
トランスファコートでもいいでしょう。
だけどヂャンティさんでは、このトップコートも良く使用します。
トランスファコートよりベタつき感が少なく、家具などに多く使用します。仕上がりはとてもクリアとマット2種類。ただし、インクがにじむ物は、トランスファコートを使用しないとにじんでしまいますよ。
トップコートよりもっとハードに仕上げたいならセラミックコート。専用の筆洗&溶き油としてオドレスペトロールという溶剤が必要になりますが、その何の通りセラミックのように硬く仕上げる。
3Dアートのカットしたペーパーをこれでハードに仕上げるのによく使用されています。が、もちろん一番のおすすめは家具に。
こちらのUVレジン「UVクリスタルPart2」を塗布する仕上げももお薦めです。
楊枝などでうすーく塗ります。
部分的にタップリ透明液を盛ることも可能に。こんもりするときは何度も何度も重ねて乾かし、を繰り返して下さいネ。こんもりには定評のあるUVクリスタルです。
ところで液体を全く使わない方法も誕生しています。
アイロンで貼りつけるホメルシート
「サンダルヒールにデコ」「スリッポンにデコパージュ」「メガネケース」
今までの溶剤を使うデコパージュより簡単で綺麗なので、現在ヂャンティさんのデコパージュの主流はこれになっています。
小さなお子さんのワークショップにはトランスファコート、アイロンを使用してもいい環境で行うワークショップはホメルシート、と使い分けてもいます。
デコパージュならToki House