ターペンタイン・・転写フィルムにつかうと


holbeinturpentine1800ターペンタイン

油絵の材料として「ターペンタイン」というオイルがあります。 テレピン油ともいい、揮発性のオイルです。これはヂャンティの転写フィルムを使用するとき、一段上の仕上がりにするために活躍してくれます。

テレピン油とは松の樹脂(松やに)を蒸留、精製したもので、多少の石油系の匂いがあります。 主に油絵具を溶くのに使う溶き油です。    

このターペンタインを転写フィルムで使用すると、シールを貼ったようになる部分を溶かして消してくれるのです。

ちょっとわかりずらいので、画像を使って説明します。

 

転写フィルム

転写フィルムはレーザートランからできています。
ここではフラワーフェアリーの転写フィルムA5サイズを、切り抜いて水に漬けたものを、素材に貼り付けて使用します。

 

みほん

そもそも、
転写フィルムは上からステッカーを貼ったり、ホログラムを足し、さらにUVレジンでコーティングをして仕上げれば、透明のシール部分が目立たなくなります。

画像はフラワーフェアリーの転写フィルムを使用してステッカー、ラメのりを足し、UVクリスタルでコートした物です。

 

しかし、木やタイル、紙など・・UVコーティングをしないで仕上げたい場合には、透明シール部分が目立ってしまい、いかにもシールを貼り付けたというような仕上がりになってしまいます。

ですのでターペンタインで透明部分を溶かすのです。それがこちらの比較写真です。

左がターペンタイン未処理素材で、右が処理済み素材です。

hikaku

 

比較してみるとよく分かりますね。

 

この透明シール部分を溶かしてしまうのがターペンタインです。
上述の通り、木やテラコッタ、紙など、水分を染み込む素材に使用するのが最適です。

 

使い方

nuri
1、まずは木箱の絵柄を貼り付けたい部分に、ターペンタインを2、3回塗ります。
2、まだ水分が残っているくらいで、その上に転写フィルムでプリントしたもの、あるいはフラワーフェアリーのプリントを乗せ貼り付けます。
3、先ほどのターペンタインが完全に乾いたら、
筆で再び、優しくターペンタインを塗ります。強く擦ったら駄目ですよ!

やがてみるみる透明フィルムの部分だけが溶けて、プリント部分だけが残ります。

丁度オブラートみたいな感じ。すごく不思議です。

 

最終的にはこのように、直接プリントをしたような美しい仕上がりになります。是非転写フィルムとセットでターペンタインもお為しください。

shiagari

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